入院中に考えたこと

入院中は「あるヨギの自叙伝」を読んだ。インドの偉大な聖人であり、世界にヨガを広めるもとになったというパラマハンサ・ヨガナンダの自叙伝である。

注:「あるヨギの自叙伝」は、アップル社創業者のひとりスティーブ・ジョブズ氏のiPadに唯一ダウンロードされていた本として知られており、ジョブズ氏の追悼式では800冊分が参列に訪れた重要人物らに配布されました。

私はNeXTのプレゼンテーションをするスティーブ・ジョブスをみてカッコイイと思い、それからスティーブの隠れファンだったこともあり、この分厚い本を一度読んでみようと買っていたのである。

過去、私はインドの聖人ラーマクリシュナの本を読んで、生きかたを変えた。それまでは、役に立たなければ生きる価値などなく、自分の命なんてどうでも良いと思っていた。しかし、一見役に立たなくても、周りに良い影響を発することができるならば、存在するだけでよいと考えるようになった。

偉大なラーマクリシュナには大実母(マー)がいたが、パラマハンサ・ヨガナンダにはどなたがいたのだろうとそれを読みとろうと思ったのである。

この読書のおかげか、痛くて痛くてしかたないときにも、自分に対して「自暴自棄にならないように」とメモ書きすることができた。